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一期一筆
- 気になる右系団体 2026.05.18
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「胸のすく勝利だった」。高市首相が仕掛けた今年2月8日投開票の衆院選。与党自民党の歴史的圧勝に、こう述べたのが我が国最大の草の根右派組織と言われている日本会議の谷口智彦会長(元内閣官房参与)である。高市首相の勝負勘の鋭さも称えていた。
同会議は、元号法制化実現に関与・貢献した団体が1981年に結成した「日本を守る国民会議」と、74年に先行して発足していた宗教右派組織「日本を守る会」が合体して97年5月30日、正式に発足した組織。
戦後日本の右派系政治家や学者、文化人、財界人らと、信者組織や資金もほどほどに期待できる宗教団体が一本化して発足した。組織運営実務は、明治神宮関係者や同会議発足時に貢献したものの、その後離脱した新興宗教団体の優秀な元活動家らが仕切っている。
皇室の尊崇や憲法の改正、国防の充実、愛国教育の推進、家族観の重視などが同会議が目指す基本運動方針。会員数などは未公表だが、有力な政治ロビー団体だ。国旗国歌法制定や教育基本法の全面改正、国民投票法制定などの実現にも力を発揮したと言われている。
2014年10月には、同会議のフロント組織「美しい日本の憲法をつくる国民の会」を設立、1000万人の賛同署名集めも目立たたないが、全国の神社などを中心に実施している。
高市首相は、同会議や神政連などの議連の役員に名を連ねている。改憲を党是とする自民党との呼吸もピッタリだ。ただ、同会議に戦前の天皇中心国家体制への回帰願望が通奏低音のように流れている。あの戦争を煽った神道系の動向が今、やたらに気になる。(石井仁・読売新聞東京本社元記者)









