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清水国明さんの国明式災害生存術

第9回 “今”と“未来”をみつめる夢追う団塊世代でいたい 2007.10.03
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【清水国明さんのスローライフのススメ】一覧はこちら

 「大定年時代」というテレビ東京の番組に出演してきました。関口宏さんが司会で、団塊の世代代表の大竹まことさん、コラムニスト残間さんたち。団塊世代の後に生まれた森永卓郎さんやタレントの飯島直子さんたちに混ざって若い方の席に座っていた僕に、「清水さんは何でそっちに座ってんのよ」と大竹まことさんが怒ってました。

 残間さんと同じ昭和25年生まれなのですが、遅生まれのせいで、ぎりぎり団塊の世代から外れています。

 ある世代の人たちの性格や好き嫌い、流行や傾向なんかを過去に向かってしゃべるのは難しかったです。そんなことに関心がまったくなかったからだと思います。

 そもそもそれぞれの人生を生きてきた人たちを、ここにきていきなり塊で論じてしまうのは、失礼なことではないのかとも思います。血液型でくくったり、出身地で性格まで決め付けたりするのも無礼な話です。人間てそんな単純なものではないでしょう。と言いつつ、あえて世代で語ってみると、団塊の世代は、よく言えば慎重、悪く言えば臆病なところがあるのだなと感じています。今僕が取り組んでいる「森と湖の楽園」の事業に対しての評価が、まったく二つに分かれるですが、それを団塊の世代とそれ以前、以後に分類してみました。

 社長という役割は「夢追い人」だと思っています。投資家や社員にビジョンを、具体的に、熱く語り続けなければ会社は発展しないと思っています。20%今を見て、残りの80%は未来を見ていなければならない、けん引役と考えています。ところが、そんな夢みたいなことばかり言ってとか、そろそろハッタリはやめなさい、よーく検討してから、などといった慎重な意見を言うのはいつも団塊世代のブレーン。それ以前の世代は、借金も財産の内、いつまでも準備ばかりしてる場合じゃない、見る前に跳べ、などと言い、それ以後の若い世代は、想うことが現実になる、夢は必ず叶う、お金は出てゆくから入ってくる、恐れているから恐れていたことが起る、120%信じれば現実になる、といった感じです。

 自分もほとんど団塊世代ですが、これからも変な団塊世代でいたいですね。

■清水國明(タレント・自然暮らしの会代表)

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