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清水国明さんの国明式災害生存術
- 第16回 ロハスでホビーな日本的な生き方を見直したい 2008.04.12
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毎日、好きなことばかりやって暮らす人たちが集まる村つくり、「ホビレッジ」の構想が進んでいます。好きなこと、仲間、仕事がある村つくりです。
「森と湖の楽園」のすぐ隣の1万㎡に、20棟くらいのログハウスを建てようと思います。全国各地のログメーカーさんに協力してもらい、個人のライフスタイルが建物に表現されているような、個性豊かなログハウスが立ち並ぶログ村にしたいと考えています。メーン通りに向かいみんなが自分のホビーをアピールする。木工やガラス細工、写真や絵、採れたての手作り野菜などがテラスに並んでいて、そこを歩くだけで楽しくなるようなログハウス村です。もちろん僕も住民になって、ホビーな暮らしを堪能しようと思っています。この先もうそんなに自分の時間が残っていないのですから、これ以上つまらないことに気を使ったり、エネルギーやお金を使うのはもったいないですね。自分が本当にしたいことに集中して生きて行きたいと思っています。好きなことが出来て、気の合う仲間がいて、生きてゆくに困らないだけの収入が得られる仕事がある。そんな場所のことを楽園というのでしょう。
パーマカルチャーって近頃よく聞くようになりました。
永遠の農的デザインを考えて持続可能な住まい方を提案している、タスマニアで始まったこの運動の原点は、どうやら日本や韓国の農業にあるようです。でっかい農場で機械化されたシステムの大量生産。けれど沢山の農薬や肥料、地下水を消費して生産しても、それに見合う収穫にはなかなかならないジレンマを抱えていた大国の人たちが、猫の額のような小さな耕地でそれなりに生活できているアジアの農家にヒントを見出したのでしょう。以前タスマニアで手にいれたパーマカルチャーの本には、自然農法の先駆者、福岡正信さんのお名前がありました。何だそうだったのか。日本の農家はもともと、ロハスやパーマカルチャーな楽園だったんですね。
■清水國明(タレント・自然暮らしの会代表)