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清水国明さんの国明式災害生存術
- 第17回 仲間や家族がモノよりもコトでつながる暮らしを 2008.05.05
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「森と湖の楽園」に宿泊設備が出来ます。いよいよです。開園以来、ずっとみなさんから「宿泊できないの?」と聞かれっぱなしでした。自然の中で豊かな時間をたっぷり過ごしたいと願う人たちが増えてきたようです。モノよりもコト。退屈をごまかす時間のすごし方ではなく、有意義に自分を高め、可能性を広げるチャレンジが出来ることに時間を使う方がいい、という傾向のようです。
好きなこと、趣味、ホビーを極めることができる宿泊設備にしようと思います。じっくりと腰を落ち着けて、例えばログハウスをつくる技術を学んだり、手作りのカナディアンカヌーを作ったり、「ロハスな畑」で無農薬野菜の栽培に取り組んだり、何日もかけて富士山を撮影したり絵に描いたり、富士五湖周辺の山をトレッキングしたり。高価なホテルや旅館は一泊か二泊が限界ですが、一週間でも二週間でも滞在して、趣味に取り組むことが出来るベースキャンプにしてもらいたいと思っています。仲間や家族の夢を叶える宿という意味で、「ファミロッジ」と名付けました。
その隣にホビーを極める達人たちが暮らすビレッジ、「ホビレッジ」を造ります。
ナイフメーキングの第一人者相田義人さんプロデュースによる、工作機械完備のログハウス工房を建設することになりました。そこでナイフを作りながら暮らしたい人に住んでもらいます。同じように森の鍛冶屋さん、森の大工さん、森の陶芸屋さんなどの達人や達人を目指す人たちに住んでもらうのです。趣味を極めるにはお金がかかりますが、このホビレッジのログハウスはタイムシェア、つまり何人かで共有する方式なので負担が少なくなります。趣味に生きるセカンドライフに必要なのは、仲間と好きなことで繋がる縁、好縁です。そしてその趣味でいくらかでもお金が稼げるようになること。ホビレッジの達人とは、時間と空間と感動を互いにシェアしながら、豊かな時間を過ごしている人たちのことなのです。
■清水國明(タレント・自然暮らしの会代表)