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聖マリアンナ医科大学病院 スーパー医師による医療情報

健康寿命を守る。消化器がんの 早期発見とやさしい治療~大学病院消化器・ 一般外科部長 民上 真也先生 2025.08.06
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 日本は世界有数の長寿国で、平均寿命は男性81歳、女性87歳を超えます。しかし私たちが本当に延ばしたいのは、元気で自立して過ごせる期間、すなわち「健康寿命」です。厚生労働省のデータでは、平均寿命と健康寿命の差は男性で約8年半、女性で約11年半あり、この差をどう縮めるかが課題となっています。健康寿命を脅かす要因の一つががんです。がんは日本の死因第1位で死亡数の約4分の1を占め、その中でも胃・大腸・膵臓・肝臓などの消化器がんがほぼ半数に上ります。健康寿命を延ばすうえで「食べること」「栄養を摂ること」を支える消化器の役割は大きく、食べる楽しみを守り、生活の質(QOL)を維持するためには、消化器がんの早期発見と早期治療が鍵となります。胃がんはピロリ菌感染、大腸がんは食物繊維不足や運動不足、膵がんは糖尿病・喫煙、肝がんは肝炎ウイルスや脂肪肝などが関与するとされています。定期的な内視鏡や腹部超音波検査と生活習慣の見直しがリスク低減の第一歩です。
 消化器がんの手術はこの十数年で大きく進化し、腹腔鏡やロボット支援による低侵襲手術が普及しました。私が専門とする胃がんでは、早期がんから進行がんまで幅広い術式に腹腔鏡手術を適用しています。食道がんでも胸腔鏡と腹腔鏡を併用した内視鏡外科手術を行っており、根治性と機能温存の両立を追求しています。小さな傷の手術は、術後の痛みや合併症を減らし、回復を早め、患者さんの負担を大幅に軽減します。これら低侵襲手術は体にやさしい外科治療なのです。
 気になる症状や検診結果に異常があれば、早めに専門医を受診してください。消化器がんは〝早く見つけて、体にやさしい方法で、しっかり治す〟時代です。私たちは患者さん一人ひとりの健康寿命を支えたいと考えています。聖マリアンナ医科大学病院では、消化管がんの内視鏡外科手術から肝胆膵悪性腫瘍の高難度手術まで、各分野の専門医が最新治療を提供いたします。どうぞ安心してご相談ください。

■取材協力

聖マリアンナ医科大学病院(神奈川県川崎市宮前区菅生2‐16‐1)

☎044‐977‐8111㈹


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