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聖マリアンナ医科大学病院 スーパー医師による医療情報

諦めない肺がん治療~聖マリアンナ医科大学病院呼吸器外科 部長・主任教授 佐治 久先生 2025.10.06
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 「肺がん」と聞くと、多くの方が不安を感じるかもしれません。日本では毎年約13万人が肺がんと診断され、約8万人が亡くなる、まさに〝難治性がん〟の代表です。しかし、私たち呼吸器外科は、そのような肺がんに対しても「諦めない肺がん治療」を信条に、最善の医療を追求しています。

 聖マリアンナ医科大学呼吸器外科では、年間280例以上の手術を行い、原発性肺がん、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、自然気胸など、さまざまな呼吸器疾患に対応しています。特に、体にやさしい低侵襲手術に力を入れており、胸腔鏡による単孔式手術(3㎝の傷一つ)や、肺をできるだけ残す縮小切除(区域切除・楔状切除)を積極的に取り入れています。高齢の方でも安全に治療が受けられるよう配慮しています。

 また、早期発見にも注力しており、FDG|PETや超音波気管支鏡、蛍光気管支鏡などの最新機器を駆使して、正確な診断と最善の治療計画を立てています。呼吸器内科、放射線診断・治療科・病理科と密に連携し、手術だけでなく、抗がん剤、分子標的薬、免疫療法、放射線治療を組み合わせた「集学的外科治療」により、治療成績の向上を目指しています。中には治験・臨床試験として最新かつ未来の治療法に挑戦するケースもあります。

 私たちの目標は「根治を目指すと同時に、身体への負担を最小限にすること」。痛みの少ない手術、小さな傷、そして呼吸機能を温存する工夫を常に取り入れています。すべては患者さんがその後の生活をより快適に送れるようにするためです。

 我々の呼吸器外科講座には、がん治療認定医や外科・呼吸器外科・呼吸器内視鏡・臨床細胞・レーザー治療などの専門医資格を持つ経験豊富な医師が揃っており、患者さん一人ひとりの状態や希望に寄り添い、丁寧に説明を行ったうえで、最適な治療を提案しています。

 「もう手術は無理かもしれない」と言われた方も、どうか一度ご相談ください。私たちは、どんな段階でも希望を見出す〝諦めない肺がん治療〟を提供し続けます。

■取材協力

聖マリアンナ医科大学病院(神奈川県川崎市宮前区菅生2‐16‐1)

☎044‐977‐8111㈹

 


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