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聖マリアンナ医科大学病院 スーパー医師による医療情報
- 眼圧下降以外の「緑内障治療」としての生活習慣や食事~聖マリアンナ医科大学 眼科学 教授(大学院教授) 聖マリアンナ医科大学病院 眼科部長 北岡 康史先生 2026.06.08
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緑内障の原因は多因子であり、遺伝的要因、血流障害、ミトコンドリア機能低下、酸化ストレス、近視、加齢、眼圧上昇などによって発症、進行します。緑内障の視野障害の本体である神経線維の減少は加齢でも緩徐に起こるため、厳密に視野進行を完全に止めることは困難ですが、進行を緩やかにする治療が行われています。
よく患者様から、「生活習慣や食べ物で気を付けることはありませんか?」との質問がありますが、ここでは現在までに海外も含め論文化されているものの中から、生活習慣や食べ物と緑内障について紹介したいと思います。
まず食べ物ですが、野菜からの硝酸塩は毎日多くとるほうが、緑内障発症リスクが有意に減少したとの報告があり、ほうれんそう、サニーレタス、リーフレタス、サラダ菜、こまつな、しゅんぎく、セロリ、チンゲンサイなどに比較的多く含まれております。また別の研究では魚や貝類を多く摂取したほうが緑内障になりにくいとの報告や、オメガ3脂肪酸摂取により緑内障進行を有意に抑制したとの報告もあります。
逆に高脂肪食高カロリー食により緑内障の発症リスクが上昇するとの報告があり、さらに超加工食品を毎食摂取する群では一日一回未満に比べ有意に緑内障発症リスクが高かったとされております。この超加工食品とはポテトチップス、ピザ、クッキー、ドーナッツ、チョコレート、甘い炭酸水などが含まれます。
一方生活習慣としては、睡眠時間は、6~7時間寝たほうが神経線維の厚さが厚く、6時間未満の睡眠では神経線維が薄くなり緑内障進行に寄与するようです。睡眠時無呼吸は緑内障のリスクとして知られており、家族に指摘された場合は治療もお勧めします。運動に関しては、毎日の歩行や、中等度の運動をすることで緑内障進行を抑える報告がありますが、ヨガなどで頭を下げるポジションは眼圧を上げるので注意が必要です。
これらは眼圧が正常範囲でさらにできることとして挙げましたが、もし眼圧が高い状態ならば、点眼、レーザー、手術でまずは眼圧を下降させることが最も重要です。下げる眼圧も目標は個別に異なります。聖マリアンナ医科大学では各種手術が可能ですのでどうぞ相談ください。■取材協力
聖マリアンナ医科大学病院(神奈川県川崎市宮前区菅生2‐16‐1)
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