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聖マリアンナ医科大学病院 スーパー医師による医療情報

IVRをご存知でしょうか? ~聖マリアンナ医科大学 放射線診断・IVR学主任教授 聖マリアンナ医科大学病院 放射線診断・IVR科 部長 画像センター センター長 三村 秀文先生 2026.08.13
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 IVRという言葉をご存知でしょうか。Interventional Radiology=インターベンショナルラジオロジー、日本語では画像下治療と訳しています。レントゲンやCT、超音波などの画像診断装置で体の中を見ながら、細い医療器具(カテーテルや針)を入れて、標的となる病気の治療を行います。IVRは、おなかや胸を切らずに、体の奥にある臓器や血管の治療ができる方法です。そのため、患者さんの体への負担が圧倒的に少ないという特徴があります。IVRはがんの局所治療や緩和治療、救急疾患・血管病変の治療の一翼を担っています。

 肝臓がんなどのがん治療では、病変を栄養する動脈にカテーテルを挿入し、抗がん剤投与および塞栓術(血管を詰める治療)を行い、がんを壊死・縮小させることができます。また当院では、近年保険適用となった腎がん、骨軟部腫瘍に対するラジオ波焼灼療法に取り組んでおり、豊富な経験をもつスタッフがいます。全身麻酔での切除手術を受けられることが困難な患者さんに対してや、つらいがん疼痛を和らげるための緩和医療としても使えるようになりました。

 一方、外傷、術後、産後などで大量出血をきたした救急患者さんに対しては、救急科をはじめとする各科と協力し、24時間体制で塞栓術を施行できる体制をつくり、救命に努めています。昨年完成した菅生キャンパスの新病院では、重傷外傷などの危機的出血に対応するため、CTと血管造影装置を組み合わせたハイブリッドERシステムを導入しました。重症外傷の患者さんに対して、ベッド移動をすることなく速やかにCT診断から塞栓術まで行うことを可能にし、救命に貢献しています。

 難病である血管腫・血管奇形に対しては、カテーテルを用いた塞栓術や直接穿刺による硬化療法を行っており、血管腫・血管奇形IVR外来を開き、全国から紹介患者さんを受けています。このような患者さんは放射線科病棟にて管理し、退院からその後の経過観察まで責任を持って診療しています。個々の患者さんにより適した診療を受けていただくため、これからも先端的技術を駆使して貢献していく所存です。


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